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ヒルマ・アフ・クリント展@東京国立近代美術館

  • 執筆者の写真: inaba
    inaba
  • 5月8日
  • 読了時間: 1分

ヒルマ・アフ・クリント展@東京国立近代美術館。



心の動き、心のざわめき。

心が井戸だとすると、井戸の底がつながる地下水路の先は魂の深み。

魂の動き、魂のざわめき。魂の声や振動。その手触り。


外の世界を見ることに人生を終始し、内部の世界を見ようとしない人には分かりえない心や魂の深遠。魂の語り掛けに応えていくことは、現実世界の事実(Fact)よりも人生の態度(Attitude)を要求してくる。


ヒルマ・アフ・クリントに色々なラベルでつけて理解しようとしても彼女からは遠ざかる。彼女が到達した人生の深遠には到達できない。









彼女が生涯をかけて探求したことで身にまとった霊性の衣に、ただただ敬意を感じるのみだ。

宗教性を帯びた静謐な空間。


芸術を探求した女性というよりも、自分自身を探求したひとりの人間の果実として芸術が実った。




こうした展示を実現してくれたキュレーターの方も素晴らしい。

芸術は時代に迎合せず、時代とずれているくらいがちょうどいい。

一過性の迷いに媚びを売る必要はない。 

むしろ、人類の遥か先を照らしている事もあるのだから。













ヒルマ・アフ・クリント展

2025年03月04日~2025年06月15日








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