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ゴッチャ!ウェルネス、社会福祉法人 佛子園 という希望の場

「北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2021」関連企画として、「五輪で、おりん」というイベントをしに、ゴッチャ!ウェルネス白山(石川県白山市北安田町548-2)へ行ってきた。



ゴッチャウェルネスは、社会福祉法人 佛子園が行っている事業の一つで、赤ちゃんからお年寄りからまで、そして障碍をもって生きる人も全員が地域を支える人たちだ、と当たり前の理念に立ち返り、すべての人を平等に受け入れる試みをしている複合的施設。中心にウェルネス、よく生きる、を据えている。さらに根底には仏教哲学がある。


空間の作り方を含め、あらゆる人が助け合い、目をかけあい、声をかけあい、支え合う仕組み。思いやりや心遣い、慈悲。空間の細部にまで行き届き、未来の社会の希望を見るようだった。


●2021/7/22(Thr)(10:40-12:10):「五輪で、おりん」(稲葉俊郎(医師)、島谷好徳(シマタニ昇龍工房)、今西沙代(ルーシーダットン インストラクター))@ゴッチャ!ウェルネス白山(石川県白山市北安田町548-2)(「北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2021」関連企画)(PDF















「五輪で、おりん」という企画も、シマタニ昇龍工房で作られている「おりん」(正式には「鏧子(けいす)」と呼びます)を、生活をより朗らかに楽しくする一助として音に助けを借りる。身心を整え、オリンピック期間でもあり平和を祈るイベントとして開催。


今西沙代さん指導のルーシーダットン(タイに古くから伝わる健康法)も、簡単なポーズが多いのに奥が深く、どんな人でも安全に取り組めるエクササイズで、素晴らしかった。


ルーシーダットンは、タイ語で、仙人(ルーシー)・ストレッチ(ダッ)・自分(トン)に由来していて、仙人が修行の疲れをとるために行った自己整体が起源となっている。本当に興味深いもので。


西洋音楽のように外部へと意識が向かう音ではなく、自分自身の身体の内側へ向かっていく東洋の音に、ルーシーダットン(仙人+ストレッチ+自分)で行われる、緩やかな波のさざめきのような動きは最適だった。













佛子園は、昭和35年に「行善寺」から土地寄付を受け、社会福祉法人「仏子園(佛子園)」を開設した。もう60年も続いている。

「仏子園」は、「人はみな、仏の子」という考えからはじまっていて、戦後に身寄りのない戦争孤児をすべて受け入れ、ひとはみな生きる権利を平等に持っているという実践的な行動が今も続いている。


そうしたした仏教哲学は目に見えないが、建築含めてあらゆる点にその哲学は表現されていると思った。

色々な障害を持ったひとたちも、できる範囲で仕事をして社会に参画していて、その当たり前のように当然のように人がまじりあっている風景は美しい。

















仏の道の実践に、希望を感じる場だった。

日本のすべての自治体に、こうした活動が当たり前のように根付けば、日本はもっと素敵な場になるだろうと思う。

軽井沢の町の職員の方とも、ぜひこういう形を共有したい。


生まれ、老いて、死ぬ。こうしたプロセスがあらゆる形で交差するように場が作られていて、ほんとうに豊かな場だった。

幼稚園も病児保育も運動施設も食堂もデイケアも温泉もすべてが入り混じっている。


驚いたのは、地域の人の名札が温泉に置いてあり、地域住民は全員が無料で温泉に入っていいこと。そして、名札が地域の互いの見守りとしても役立っていること。


あらゆる形態で、地域の住民を「仲間」だと思い、思いやりを寄せ合う水路づくりがされていて、驚いた。

嵐のようなオリンピックの到来は、多様性と調和、平和や平等な社会に対して、本気で実践する時期が来たことの知らせなのだろう。


















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