中禅寺湖畔
- 7月18日
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2026年は「日本・ベルギー友好160周年」。
中禅寺金谷ホテルに泊まったのはベルギー大使館でのお仕事の縁だった。


中禅寺湖畔にあるベルギー王国大使館別荘は、1928(昭和3)年に建てられた歴史ある近代建築。
明治から昭和初期にかけて、中禅寺湖周辺は外務省の出張所と呼ばれるほど多くの外国人外交官が集まる国際避暑地として栄えた。
イギリスやイタリアの旧大使館別荘が県に寄贈され一般公開されていますが、ベルギー別荘は現在も大使や外交官が避暑に訪れる現役の施設。
そのため、普段は敷地内への立ち入りが禁止されている。
日本とベルギーの国交樹立は1866年。2026年が「日本・ベルギー友好160周年」となる。
2026年6月には天皇皇后両陛下がベルギーを公式訪問され、フィリップ国王夫妻らによる熱烈な歓迎を受けました。
そうした記念すべき節目の年のため、天皇陛下をご案内されたベルギー大使などに招いていただいた。とても貴重な機会だった。
建築は100年近く前と思えないほど美しく、丁寧に大切に使われていたことがよくわかる。
建築も、やはりそこに愛があれば魂が宿ると思う。
職人さんの愛からは手仕事の温もりを。そこには対話の愛があり、自然との調和への思いを受け取る。
そして、受け継ごうとする愛こそが、歴史を継承していく。

ベルギーはヨーロッパの歴史が交差する黄金の十字路でもあり、ベルギーの家具やインテリアも高い職人技と洗練されたデザインの融合で美しかった。
特に現代家具は、アウトドア家具など、自然との再接続をはかるための導線のような役割を果たしている。


人類は何百万年ものあいだ、森や草原、海や山とともに暮らしてきた。私たちの身体や脳は、自然の中で生きることを前提に育まれてきた。
人間の脳も身体も、都市ではなく自然に適応して設計されている。
人類の歴史の99.99%は自然の中だったからこそ、近代の都市生活やIT技術の進化は脳を外部化させた脳化社会の極みだが、この急激な変化に身体は追い付いてくることができない。
自然の中では、「何かをしなければならない」という意識が薄れ、風を感じ、光を眺め、鳥の声に耳を澄ませることで身体が本来のリズムを取り戻す。
自然は人間が本来帰属している場所。
自然に身を置くことは「本来の自分に戻ること」。
自然を求めることは、失われた「つながり」を取り戻す生命に備わった働きなのだと思う。
中禅寺湖と日光は、そうした静謐で素晴らしいリトリートの場だ。






「リトリート(retreat)」は「本来の場所へ戻る」という意味もある。本来の自分を取り戻すための時間。
自然の中で過ごし、深く眠り、土地の食を味わい、人と穏やかに語り合う。生命のリズムを整え、「治る力」を育む。
意識的に日常から離れ、自分を調律する時間を持つことが、今後は大切な習慣や養生法になっていくのだろう
身体は、人間と自然をつなぐ根源的な接点。
身体の喜びは、自然と再びつながり、人間が本来持っている生命のリズムを取り戻している状態。
人間が人間らしく生きるための原点、
自然はただ美しいだけではなく虫に刺されることもあるが、それ以上に、自然に触れることで頭より先に身体が反応し「ここが本来いるべき場所だ」と感じて、身体が喜ぶのだろう。
頭の声ばかりに耳を傾けるのではなくて、身体の声に、もっと耳を傾ける必要があって、それは温泉や水こそが、そのガイドになるような気がする。






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