「第21回 森のようちえん全国交流フォーラム in 長野」10月11日(日)ラボ(分科会)「いのちを呼びさます場とは―森と子どもの可能性を考える―」
森のようちえんは、未来の教育を考えるための、大切な出発点だと思っています。
森のようちえんとは、森や川、野原などの自然の中で主体的な体験活動を行う保育・幼児教育です。
自然が園舎・おもちゃです。決まった園舎や作られた遊具を持たず、木の枝や落ち葉など自然にあるものを使って自由に遊びます。
子どもが主体です。大人が過度に指示をせず、子ども自身の「やりたい」という気持ちや発見する力を大切にし、見守ります。
天候を問わない野外活動が特徴です。雨の日や雪の日も含めて、四季折々の自然や気候の変化を肌で体感します。
森のようちえんの一つの源流は、1950年代のデンマークにあります。
エラ・フラタウという母親が、自分の子どもや近所の子どもたちと森を歩き、遊んだことから、その輪が広がっていったと伝えられています。立派な教室や特別な教材からではなく、「子どもたちと外へ出てみよう」という暮らしの中の行動から始まったところに、私は惹かれます。
森には、あらかじめ決められた正解がありません。
同じ道を歩いても、ある子は虫を見つけ、ある子は木の実を拾い、ある子は風の音を聴いている。
雨が降れば遊び方が変わり、友だちと意見が違えば、どう一緒に過ごすかを考える。
子どもたちは、自分の身体で世界に触れながら、発見し、試し、人や自然との関係を学んでいきます。
森のようちえんの素晴らしさは、自然の中で過ごせることに加えて、子ども自身が持つ「育つ力」を信じているところにあるのではないでしょうか。
大人も子どもも、その日の天気や、生きものや、互いの声に耳を澄ませる。
そうした時間は、これからの教育だけでなく、私たちがどんな社会をつくりたいかを考える基礎にもなると思います。
10月、軽井沢で開催される「第21回 森のようちえん全国交流フォーラム in 長野」に登壇します。
テーマは「森のようちえん 世界平和大作戦!!」。
大きなテーマですが、平和は、目の前にいる子どもの声を聴き、違いを持つ誰かとともに生きるところから始まるのだろうと思います。

私は10月11日(日)9:30〜11:30のラボ(分科会)で、「いのちを呼びさます場とは―森と子どもの可能性を考える―」をお話しします。医師として「いのち」を見つめてきた視点から、子どもが安心して好奇心をひらける場、大人もともに育っていける場について、皆さんと考えたいと思います。
教育や保育に関わる方はもちろん、子どもたちの未来や、自然とともにある暮らしに関心のある方ともお会いできたらうれしいです。軽井沢の森で、ご一緒しましょう
2026年10月10日(土)〜12日(月・祝)
稲葉俊郎の登壇:10月11日(日)9:30〜11:30📍ライジングフィールド軽井沢
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