© All right reserved TOSHIRO INABA

渋谷能第六夜「船弁慶 白波之伝」宇髙竜成(金剛)@セルリアンタワー能楽堂

October 6, 2019

渋谷能第六夜:10月4日(金)|能「船弁慶 白波之伝」宇髙竜成(金剛)@セルリアンタワー能楽堂

素晴らしい舞台だったー。

HP

 

 

 

前半は、兄である源頼朝に追われることになった弟義経と、静御前との別れの場面。
義経、弁慶一行の門出を祝って、幽玄な舞を舞う。


この別れと舞いは、義経の死への旅路を暗示していたのだろうか。

 

後半では、舞台が一転する。
穏やかだった海が突如暴風雨となる。


ここでの船頭役である大藏教義さんの語りが、素晴らしかったなぁ。
平和な世界が一転する様子を、語りだけで異界へといざなっていた。

 

その後、暴風雨となる船上で、義経に滅ぼされた平家の総大将である平知盛の亡霊が浮び上がる。
静御前と平知盛の霊を演じたシテの宇髙竜成さんの舞いはすさまじいものだった。


亡霊は、この世ならないものだが、あの世にもいけない狭間の存在。
狭間でどこへと行く当てもなく苦しむ亡霊は、その生命エネルギーを向ける対象が分からなくなり、怨念としてしか投げつけることができない。その亡霊の苦しみすらも、感じさせるものだった。

見終わった後も、心臓がドキドキしていた。

 

最後は、弁慶が一心に祈ることで、知盛の霊は苦しみながらも海という深い無意識の底へと消えていくのだった。

 

 

 

やはり、能は素晴らしいなぁ、と改めて。
素晴らしい舞台をありがとうございました。もっと多くの人に見てもらいたい。

 

 

次はついに最後。
千秋楽の第七夜は、能楽シテ方五流が勢揃いして、舞囃子でのクロージング。

舞囃子は能の演目の一番の見どころだけを観れるので、まさにダイジェスト版で、初心者にも玄人にもうってつけの特別版!!

 

 

第七夜:12月6日(金)
|舞囃子「高砂 舞序破急之伝」本田芳樹(金春)/舞囃子「屋島」観世淳夫(観世)/舞囃子「雪 雪踏之拍子」金剛龍謹(金剛)/舞囃子「安宅」和久荘太郎(宝生)/舞囃子「乱」佐藤寛泰(喜多)
HP


<参考>
2019/9/1:RealTokyo 渋谷能 Bunkamura 30周年記念 セルリアンタワー能楽堂 Written by 稲葉俊郎(Web: RealTokyo (Culture Review Site))
 

 

 

 

 

Share on Facebook
Share on Twitter
Please reload