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モノのコトワリ

November 8, 2018

物理学の世界で、分子のポテンシャルエネルギー曲線(レナード=ジョーンズ・ポテンシャル(Lennard-Jones potential))というものがある。

 

 

 

図を見ればわかるが、ふたつの分子の距離が近すぎると、反発を起こして不安定になる。
逆に、あまりに遠すぎると相互作用が働かなくなるので遠ざかっていく。

 

二つの分子にはほどよい距離というものがあり、そこでこそ最もいい相互作用をするのだ。お互いが「落ち着く」。
ほどよい位置は、それぞれ分子の種類ですべてが異なる。

 

 


これは、人間関係でも同じではないだろうか。
 「愛」も同じ。

 距離が近すぎると逆に反発しあう。近親憎悪。同じ業界の人こそ、少しの違いをいがみ合ったりして。
逆に、距離が遠すぎるとお互いに何も働きが生まれなくなる。

 

すべての存在は、反発しあい、同時に引き合っている。

 

ほどよい塩梅を探り続けることこそが大切なことだ。お互いが「落ち着く」ように。

 

 

近づきすぎたと感じたら遠ざかる。
遠ざかりすぎたと感じたら近づく。

近いとも遠いとも意識にあがっていないときが、ほどよい塩梅の距離だろう。

 

そのときこそ、互いは互いを生かしあい、高めあい、深め合う。

分子レベルでも人間関係でも同じような気がする。

 

 

 

 

物理とは、モノ(物)のコトワリ(理)のことだから、あらゆるものと通じている。


ベロウソフ・ジャボチンスキー反応(Belousov-Zhabotinsky reaction: BZ反応)は、リズムやパターンが自発的に作り出される化学反応。とっても興味深い。
この辺りは生命現象の不思議、いのちのなぞ、とも関わりがある。


ちなみに、自分で形を作っていく自己組織化(self-organization)には2つのタイプがある。

熱力学的な平衡状態で分子が集まって自己の秩序を形成するもの。岩石のようなもの。
そうした案て状態ではなく、熱力学的に平衡ではない状態で、エネルギーがバラバラになっていく流れの中で自己組織化するもの。散逸構造(dissipative structure)と呼ばれる。潮の流れ、味噌汁が冷えていくときの形のようなもの。

 

BZ反応(ベロウソフ ジャボチンスキー反応)は、散逸構造で自己秩序をつくるひとつ。

■ベロウソフ ジャボチンスキー反応

 

 

■BZ reaction spiral(BZ反応 らせん波)

 

 

 

 

マランゴニ対流(Marangoni effect)も興味深い。
これは、表面張力が場所によって違っているときに発生する「流れ」の形。

 

■The Marangoni Effect

 

■Marangoni Convection in Microgravity

 

自然の法則には、いろんな真理や原理が含まれているようだ。

 

 

 

 

 


自然の法則は、色々とヒントが隠されている気がする。

 

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