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イキウメ「天の敵」@東京芸術劇場シアターイースト

May 16, 2017

イキウメの「天の敵」、芝居の初日を見に行った。@東京芸術劇場シアターイースト

イキウメWeb「天の敵」

 

 

 

 

まーーーー面白くて、感動して、心を震わせて。

演劇の素晴らしさとすごさというものを、思う存分叩きのめされるほど思い知るすごすぎる舞台だった。

 

がーーーーーんと打ちのめされて、しばし言葉を失い、唖然。放心状態。

 

こんなにも色んなテーマを複合的に立体的に、かつ深さとを両立させながら表現できるものかと。

作・演出の前川知大さんのすごさを改めて思い知る2時間。

ビバ天才!

 

 

しかも、出演者のみなさんの演技の素晴らしいこと!!素晴らしいこと!!!

 

ユーモアもあるし、深い哲学もある。歴史や時間もテーマだ。生や死に関しても立ち止まって考えさせられる。

 

今回は、特にテーマが食事療法や不老不死。

しかも設定がすごいんですよ!

 

西洋医学、代替医療、疑似科学、栄養学、不食、不老不死、など。

 

極めて医療的なテーマを内包している。

医療の本質とはなんぞやと。

とくに医療関係者は、改めて考え直すため、ぜひ見に行って欲しい。

でも、どんな人にもがーーーーんと伝わる内容でもある。

だって、生きること、食べること、死ぬこと。全員に共通するテーマだから。

 

あーーーーーー、すごい体験だった。

どういう内容だったか話したくて話したくて、うずうずして喉まで出てるけど、ここはぐっと我慢。東京公演と大阪公演が終わるまでは。今からいける人、幸せですね。絶対に楽しめます。

 

東京公演:5月16日(火)~6月4日(日)東京芸術劇場シアターイースト

大阪公演:6月9日(金)~6月11日(日) ABCホール

 

東京と大阪の公演が終わり次第、封印を解いて語りあいたいほど。

 

実際、8人の大所帯で見に行きましたが、観劇後にはとめどなく感想が溢れてきて大変だった。

 

前川さんのすごさは、色々な解釈ができるように、余白を十分に持たせているところ。

こうとも解釈できるし、ああいう風にも読みとれる。

どっちにとっても物語は成立するし、どちらかであっても面白いし、どちらでなくても面白い。

この技術はまさに芸術の領域。

 

まだ多少チケットが買える日もあるみたい。

当日券も出すみたいです。

 

これを見ないと一生後悔する~!

是非ぜひ見てほしい!!!

いまだに感動の余韻が残ります。

圧倒的な体験。

 

最後の終わり方も、解釈が何重にも・・・・。

終わって家路に帰っている時、ふと『天の敵』っていうタイトルも、なるほどなぁ、と。

 

 

 
村上春樹さんのインタビュー本でもある、「みみずくは黄昏に飛びたつ」(新潮社、2017年)にもこういう一節があり、前川さんの「太陽の敵」から、あらためて演劇の力を思い知った。

 

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「みみずくは黄昏に飛びたつ」(村上春樹、川上未映子)
P37
「本当のリアリティっていうのは、リアリティを超えたものなんです。事実をリアルに書いただけでは、本当のリアリティにはならない。もう一段差し込みのあるリアリティにしなくちゃいけない。それがフィクションです。」
(でもそれはフィクショナルなリアリティじゃないんですよね。)
「フィクショナルなリアリティじゃないです。あえて言うなら、より生き生きとしたパラフレーズされたリアリティというのかな。リアリティの肝を抜き出して、新しい身体に移し替える。
生きたままの新鮮な肝を抜き出すことが大事なんです。
小説家っていうのは、そういう意味では外科医と同じです。
手早く的確に、ものごとを処理しなくちゃなりません。ぐずぐずしていると、リアリティが死んでしまう。」
(それを知っているということ自体が、大きいエンジンの一つですよね。)
「そのとおりです。」

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作・演出の前川知大さんには強い信頼がある。

 

前川さんのものなら、きっと面白い。

きっと僕らの期待を上回ってくれる。

そういう強い信頼感がある。ゆるぎない。

 

そして。

実際に予想を超えて最高の最高の舞台だった。

うんと考えさせられた。

 

強く思ったこと。

人生は長さではない。量ではない。

質なのだ、と。

 

 

いやはや。

こうして書いてて、何を書けばいいかわからないくらい、心動かされました。

終演後、前川さん本人へ伝えた感想も、すごいすごいしか連呼できず。

 

東京公演、大阪公演、いける人は行ってください~!!絶対に損はさせません!!!

 

 

 

HPより 

<内容>

■ジャーナリストの寺泊 満(安井順平)は、菜食の人気料理家、橋本和夫(浜田信也)に取材を申し込む。

きっかけは妻の優子(太田緑ロランス)だった。

寺泊は難病を抱えており、優子は彼の為に橋本が提唱する食餌療法を学んでいた。

当の寺泊は健康志向とは真逆の人間だが、薬害や健康食品詐欺、疑似科学や偽医療の取材経験も多く興味があった。

優子がのめり込む橋本を調べていく内に、戦前に食餌療法を提唱していた長谷川卯太郎(松澤 傑)という医師を知る。

寺泊は長谷川と橋本の容姿がよく似ていたことに興味を持ち、ある仮説を立てて取材に望んだ。

寺泊は、プロフィールに謎の多い橋本は長谷川卯太郎の孫で、菜食のルーツはそこにあると考えた。

橋本はそれを聞いて否定した。

実は橋本は偽名で、自分は長谷川卯太郎本人だと言う。

 

橋本の片腕・料理家の五味沢 恵(小野ゆり子)。

卯太郎の先輩医師・糸魚川典明(有川マコト)。

糸魚川の孫の弘明(盛 隆二)と佐和子(村岡希美)夫妻。

卯太郎の友人・玉田欣司(大窪人衛)。食の求道者・時枝 悟(森下 創)。

以上の登場人物でお送りいたします。

 

 

 

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