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第2回 にほんくらし籠展 @COSMIC WONDER

青山のCOSMIC WONDERにて、<第2回 にほんくらし籠展>を見てきました。

普段は洋服を販売している場所を使って、日本全国の職人さんが作っている「籠」の展示をしている。4/15土曜から4/30日曜まで。

「籠」は植物の丈夫な部分を編み込んで作るが、その素材も多様だ。

展示されていたものだけでも、 あけび蔓、山葡萄、山桜樹皮、欅(ケヤキ)。 クルミは沢胡桃や山胡桃。竹はすず竹、篠竹、真竹、女竹、根曲竹、淡竹、蓬莱竹など。 沖縄の月桃で作られた籠もあった。

小石川植物園にも行き、植物的な生命に溢れた領域に足を踏み入れた直後だったので、人間と植物との関係性についてぼんやりと考えていたところだった。

開催の初日4月15日(土)と16日(日)は、2015年度の日本民藝館賞を受賞されたあけび蔓籠職人・中川原信一さんの実演も見れる貴重な時間だった。

中川原信一さんの精巧で無駄のない手の動きにただ見惚れた。

「籠」の存在感を見ていると、人間の暮らし・風土の環境世界の中で「暮らし」が営まれていることへの感謝や祈りの形式(フォーム)として、「籠」のような暮らしを支える道具が作られていたことを追体験した。

 

中川原信一さんのあけび蔓篭も購入させて頂いた。

強靭でいてしなやかな編み込みに、驚く。

茶色自体が、編み込み手の生命と相互反応して、生き生きとしている。 

手仕事の偉大さは、「質」として顕現するのだろう。

 

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会期:2017年4月15日(土)− 4月30日(日)

会場: Center for COSMIC WONDER 東京都港区南青山5-18-10 午前11時 − 午後7時 *休館日: 4月14日(金)

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