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春春春春と春夏秋冬

寒い冬。 植物は消えてなくなったように見えても、自然のすさまじいエネルギーで必ず芽吹いてくる。それは人類誕生以前から脈々と続く営み。











古代の人は、人間の死の現象をまったく違う視点でとらえていただろう。植物が死を迎えたように見えても毎年毎年、必ず同じような形態で再生してくるように、人も死を迎えたように見えても形を変えて再生してきている、と。「生まれ変わり」は、自然界の観察と体験から矛盾なく浮かんできたコンセプトではなかろうか。そこに自然界と人間界との壁はなく。






新しい時代が生まれるには必ず冬の時期を経ないといけない。春春春春や夏夏夏夏ではなく、春夏秋冬というプロセスで。

自然界のエネルギーは、極から極へと大きな振幅で揺れ動いている。 春夏秋冬と先人が名前を付けたことも、そうした自然界の変化の全貌を、なんとか受け止めようとしたことの表れだろう。


夏の写真を見返していて、ふとそうしたことが頭に浮かんだ。
















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