マリーナ・タバサム・アーキテクツ展@TOTOギャラリー・間
- inaba

- 2025年12月8日
- 読了時間: 3分
六本木に立ち寄ったついでにTOTOギャラリー・間へ。
ここは良質な建築関連のUpDateがされるので立ち寄り所のひとつ。
もう何度来たかわからないけど、今回の展示はバングラデシュのダッカを拠点に活動するマリーナ・タバサム・アーキテクツ(MTA)の展覧会「People Place Poiesis(ピープル プレイス ポイエーシス)」だった。
バングラデシュは2002年に行った。
ペシャワール会の中村哲先生にInspirationを受けていた当時の自分は、医学実習の一環としてバングラデシュへ行った。東大医学部の先輩で、バングラデシュで医療をやりながら学校を造ったり、衛生環境を整えたりしている石川信克先生がおられた。もとは日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)の一環でバングラデシュでの結核対策をされていた。
2002年にバングラデシュを訪れたときは、日本人はおろか、海外の人がそもそも訪れなかったので(Lonely Planetで世界最貧国として紹介されていたこともあり)、町を歩いているだけで、芸能人かのように村人がぞろぞろと後ろをついてきて、日本人自体が現地の人の観光対象になっていた。ただ、みなさん親切な人ばかりだった。疑わない性善説ベースの豊かな世界。現地の人に自宅に招かれた。そこはいわゆる竪穴式住居で、地面を掘ってあり床は土で、そこに藁がかぶさった住居だった。4畳ほどの空間に家族10人くらいが暮らしていて、思わずそこで一泊させてもらった。土の上に寝る、肌を重ねながらお互いが覆いかぶさるように寝る、という体験はそれなりに楽しい体験でもあった。
医学部生時代に訪れたバングラデシュから、今は23年が経過した。そんなバングラデシュの環境で誰もが自作で作れる住宅を美意識と共に作り続けているマリーナ・タバサムさんだと。彼女の活動も建築家でありながら社会起業家であり、社会福祉デザイン家でもあり、住環境から幸福度を上げる医者のようでもあり、素敵だなと思った。




展示を見ていると、結局は展示が鏡となって、自分は社会に対して何ができるだろう、と思う。
それは必ずしも大きなことではなくて、影響力のあることではなくて、身の丈にあったもの。自分自身が納得できる何かをどうやるか、そうしたことをふつふつとグツグツと発酵させる時間になる。
2002年のとき、あまり旅先で写真を撮る習慣もなかった。
2002年にBangladeshのダッカで撮影した数枚。教育と医療と公衆衛生が極めて近いと思ったとき。井戸のヒ素汚染が問題になっていて、井戸掘りと水質検査を手伝いに行ったが、結局は、今の温泉への関心と繋がっている気もする。



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展覧会:マリーナ・タバサム・アーキテクツ展:People Place Poiesis(ピープル プレイス ポイエーシス)
会期:2025年11月21日(金)~2026年2月15日(日)
会場:TOTOギャラリー・間
〒107-0062 東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F

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