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キッドピボット『リヴァイザー/検察官』@神奈川県民ホール

カナダの振付家・演出家でもあるクリスタル・パイト率いるKIDD PIVOTによるダンス公演「」に行った。

大きな神奈川県民ホールが満員で、横浜にはダンス文化が根付いてるなあと改めて思う。








Nikolai Gogol(ニコライ・ゴーゴリ)の戯曲『Revisor(検察官)』を下敷きにしたダンス公演。

言葉や物語が持つ力を利用しながら、戯曲が示す深い心の層を、ダンスやムーブだけで観客を誘っていく。


クリスタルパイトの演出は独特で、心の動きを言葉の力とあわせて身体の動きとして拡大、拡張、増幅させることで、心の影の領域に形を与えている。

つまり、表の心の動きではなく、裏にある心の影の動きを肉体化させている。表は目に見えるが裏は見えにくい。そこで肉体やダンスという補助線を利用することによって、わたしたちの内奥へと突き付け、迫って来る。

音や光の演出が、そこをさらに際立たせて立体化させるような演出。

肉体での表現なので、頭の理屈ではなく、肉体へとダイレクトに力を与える。


面白かった。


この体験を心の内部で発酵させながら、どこの心の層が反応したのか、改めて感じなおしてみたい。


生きることは複雑にして総合的で全体的なものであり、どこから生きるヒントを引き出せるかは未知だ。

だからこそダンスはわたしの身体知を豊かにしてくれる。









●【TRAILER】KIDD PIVOT『REVISOR』神奈川公演 5月27日(土)18:30 / 5月28日(日)14:00


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