top of page

「Kogei Crossroadsー過去、現在、そして未来へー」@銀座和光 セイコーハウスホール

銀座和光の「Kogei Crossroadsー過去、現在、そして未来へー」に立ち寄る。知人の室瀬智彌さんも出品作家の1人だったので。



ガラス、截金、金工、漆芸。伝統工芸を受け継ぐ若手の超絶技巧と高い美意識。


改めて、東洋の宗教観を思う。


東洋では、人間は神から追放処分は受けていない。

神性や神秘は、各自の内部に秘められている。天の彼方に、外部にあるわけではなく、聖なる神秘はあなた自身に内在している。そこから切り離されたものは誰一人いない。ただ、一つだけ難点がある。どうやって自分の内面や内奥を見たらいいのか分からない人がいる。それは他の誰かのせいではなく、その人自身の責任だ。内なる目、内なる耳、内なる感覚を開いていかないと、いつまでも到達できない。


こうした宗教的な境地を通過しない限り、日本の伝統工芸の極みには到達できない気がする。

見た目のデザインの問題ではなく、作り手の霊性の問題が問われ、鏡のように作品に映し出される、と、先人たちは考えていたから。


2024年11月28日(木) 〜 2024年12月8日(日)

セイコーハウスホール





Opmerkingen


© All right reserved TOSHIRO INABA

bottom of page