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November 2, 2019

イキウメの 『終わりのない』@世田谷パブリックシアター。

すごかったなぁ。ほんとうに前川さんの頭の中はどうなっているんだろうってくらい天才だ。

前川さんが人生で受け取った謎や不思議。あらゆることを一つの筋でつなげていくと、こういう舞台になるんだなぁ、と。

そもそも、人間が、この宇宙という存在と一対一で対峙している、ということ自体が本当に神秘だ。
果てしない宇宙空間に一つの地球が浮かんでいる。その地球には何の因果か人間という生命が誕生し、

人間は宇宙の存在を知っている。
人間は誰もが一対一で宇宙と対峙している。
マクロとミクロの世界が何層にも...

October 17, 2019

渋谷Bunkamuraのシアターコクーンでオイディプスを観劇。

ギリシア悲劇の古典中の古典をかなり大胆に現代的解釈で再編集し再構成していて、それでいて神話自体の本質からはぶれていなくて、素晴らしい作品だった。場面提示を巧みにシャッフルすることで、神話を現代ドラマのような舌触りで鑑賞できる。よくもまあここまで緻密にプロットを作れるな、と驚いた。

市川海老蔵さん、黒木瞳さん、森山未來さんが宣伝上では表に出ていたけど、脇を固める役者も凄腕ばかり。

ダンサーも多く、身体での無言のムーブメントが、非言語的な情感やムードを巧みに演出していて、見事だっ...

October 6, 2019

渋谷能第六夜:10月4日(金)|能「船弁慶 白波之伝」宇髙竜成(金剛)@セルリアンタワー能楽堂

素晴らしい舞台だったー。

HP

前半は、兄である源頼朝に追われることになった弟義経と、静御前との別れの場面。
義経、弁慶一行の門出を祝って、幽玄な舞を舞う。


この別れと舞いは、義経の死への旅路を暗示していたのだろうか。

後半では、舞台が一転する。
穏やかだった海が突如暴風雨となる。


ここでの船頭役である大藏教義さんの語りが、素晴らしかったなぁ。
平和な世界が一転する様子を、語りだけで異界へといざなっていた。

その後、暴風雨となる船上で、義経に滅ぼ...

September 22, 2019

9月21日土曜は実家、熊本に帰り、第22回 熊本「万作・萬斎の会」@熊本県立劇場での萬斎さんとのプレトークに出させてもらった。


■2019/9/21(Sat)(14:00-):第22回 熊本「万作・萬斎の会」狂言のおはなし&トーク(稲葉俊郎 野村萬斎)@熊本県立劇場(熊本県熊本市中央区大江2丁目7-1)
 <内容>狂言のおはなし&トーク(稲葉俊郎 野村萬斎),素囃子「神舞」,狂言「蚊相撲」,語「那須与市語」,狂言「博打十王」(→チラシPDF

熊本県立劇場自体がとっても久しぶりで、こういうクラシカルな雰囲気のホールもいいなぁ、としみじ...

September 5, 2019

すごく先のことのようにおもっていたら、いつのまにか今月になったのでアナウンス。

9/21土曜、熊本「万作・萬斎の会」でプレトークをします。

伝統芸能の意義や、狂言における「笑い」の意義(狂言は、死者が主役である能楽と必ずセットで演じられるのです)。
そうしたことを話したいと思います!

→●熊本「万作・萬斎の会」(令和元年9月21日)(April 21, 2019)

(萬斎さん主催の『狂言ござる乃座』に稲葉が寄せた文章から抜粋)


萬斎さんとは、『MANSAI解体新書 その弐拾六』(世田谷パブリックシアター)にて、ギタリストの大友良英さんと一緒...

September 2, 2019

RealTokyo、という芸術文化のレビューに特化したメディア(日本語、英語併記)で、「渋谷能」に関する記事を書きました。(自分で英語で書いたわけではないですよ。)

こちら


自分も能の稽古をしているということ、今までとは違う観点から能に関する記事を書いてほしいとのこと、そうした依頼は光栄なことで、まあ、いつも誰にも頼まれなくてもレビュー記事を書き続けているところがよかったんでしょうか。笑

●渋谷能 第二夜「熊野(ゆや)」@セルリアンタワー能楽堂(April 27, 2019)
→●渋谷能 第三夜「自然居士」@セルリアンタワー能楽堂(...

August 17, 2019

「渋谷能」という新しく素晴らしい試みが、セルリアンタワー能楽堂で行われている。

7月26日の第四夜:能「藤戸」髙橋憲正(宝生)の感想を書いていなかったので、改めて。

→●渋谷能 第二夜「熊野(ゆや)」@セルリアンタワー能楽堂(April 27, 2019)

→●渋谷能 第三夜「自然居士」@セルリアンタワー能楽堂(June 10, 2019)

能がよくわからないという人は多い。それは正しい反応だと思う。

なぜなら、能は通常のエンターテイメントと異なり、儀式の要素が大きいからだ。

儀式が失われている現代では儀式の意義が分かりにくいのは当然のことだ。

...

August 7, 2019

舞台「神の子どもたちはみな踊る after the quake」@よみうり大手町ホール を見た。春樹ファンとしては、春樹関連はあますところなく見ずにはおれない。(どれだけ好きなんだって話ですが)

『神の子どもたちはみな踊る』(2000年, 新潮社)は、自分もかなり好きな短編集。この6篇からなる。

「UFOが釧路に降りる」

「アイロンのある風景」

「神の子どもたちはみな踊る」

「タイランド」

「かえるくん、東京を救う」

「蜂蜜パイ」

今回の舞台は、「かえるくん、東京を救う」と「蜂蜜パイ」を交互に織り交ぜた演劇になっていた(そうなると、舞台「神の子ども...

July 17, 2019

もろもろと。

資生堂発行の、『花椿』秋号の最新号。

銀座の資生堂ギャラリーに置いてあります。フリーの冊子なので、ぜひ。

ギャラリーは洞窟の花園を探しに行くようで、静謐な展示でした。

第13回 「shiseido art egg」展
■ 今村 文展 
会期:2019年7月5日(金)~7月28日(日)

●2019/7/15:『花椿』秋号(HANATSUBAKI MAGAZINE No.824 AUTUMN ISSUE 2019)「Sports are beautiful」:

稲葉 俊郎「生命100% の充実から生まれる美」
(取り扱い:資生堂関連施...

July 13, 2019

『MANSAI 解体新書 その参拾 特別版『5W1H』』@世田谷パブリックシアター

芸術監督・野村萬斎さん+真鍋大度さん+石橋素さん(ライゾマティクスリサーチ)での身体表現+映像表現を見ながら、第2部でのトークを含め、観客と共に、互いを深め合う場だった。


自分も舞台は初見だったので、第2部は何の話になるのかなぁ、とドキドキしたが笑、舞台を見ている時に自分の中に沸き起こってきたものを中心に話した。自分の中を呼び起こしたものは地下水脈で他の人たちともつながっている場所だろうと思ったから。

最初に浮かんだのはこの三つ。

一つ目は認知症の人との対...

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