火との火火(日々)
- 2月4日
- 読了時間: 3分
薪ストーブや焚火を毎日浴びていると(「炎浴」で、火と「縁」を結ぶ「縁浴」)、火と人体の記憶が呼び覚まされようだった。

電気暖房はここ100年程度の歴史しかなく、人類は数百万年の歴史の中で「火」によって体温を調節してきた。火は眠りについている身体の深い記憶を呼び覚ます鍵になる。
だからこそ、人の体は「火」の赤外線を受け取ることで、自然界の過酷な闇を乗り越えてきた歴史を思い出し、集団で仲間と共に休息してきた歴史を思い出すことができるのかもしれない。
火の赤外線を受け取ると、体は安全していいよ、休息していいよ、というスイッチが初めて押される。
温泉も、火を水によって包みこんでいる、とも。
火を浴びることで「ここは自然界の中で安心で安全ですよ」という信号が体に送られる。温泉も、火を包み火に抱擁されることで「安心・安全」であるという信号が送られる。

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火で高温になった物質は電磁波を放射する。
その電磁波の大部分は「赤外線」と言われる長い波長のもの。
焚き火は、炎そのもの、だけが重要なのではなくて、炭・薪・灰も遠赤外線を放っている。
つまり、見えている炎は象徴としてのイメージでしかなくて、目に見えない赤外線こそが火が放ちダイレクトに伝わるエネルギーそのものだ。
赤外線が体の水分子を振動させる。熱は血流で全身へ運ばれる。
普段から闘争モード(On)になりやすい身体システムを解除(Off)するためには、火を身体が感じ、「外界が安全である」と伝え、温泉やお湯で体を包み込んで「安全な環境である」と身体に伝える。さらに、自分でコントロールできる呼吸を利用して身体深くに大切な情報を与えるゲートを開ける。
西洋医学のように「原因と結果」という単純な因果律では身体はその信号を受け取ることができない。一つの原因では身体の深いスイッチは押されない。
身体を闘争モード(On)から解除(Off)するためには、何重ものゲートを開けて身体に安全であるというシグナルを伝えることが大切で、それは、火であり、湯(火+水)であり、呼吸である。何層にも渡るシグナルのバトン。
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そんなことを、火を浴びる火火(日々)を過ごして、「炎浴」で火との「縁」浴をしていたら、頭が朦朧として頭がOffとなり、Onになった体が連続的にシグナルを送ってきた。
私たちは地上で身体を運用しているが、実は身体の地下一階への通路があり鍵がある。地下二階への通路があり鍵がある。地下三階への通路があり鍵がある。そうした複数の鍵を開けることで、身体の古い記憶が呼び覚まされる。
「火」を受け取ることで、自然界の過酷な闇を乗り越えてきた歴史を思い出し、集団で仲間と共に休息してきた歴史を思い出すこと、とも同じ。

ちょうど夜は満月で、まるでマグリットの絵を見ているかのようだった。ルネ・マグリット《宴》(1958年)のように。
グッドバイ、北軽井沢~!


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