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2018年涸沢診療所登山 その2

休みが取れず、土日だけで行って帰ってくる。

金曜の仕事後に松本へ向かい、なるべく山に向かってすすみ、新島々で一泊。

ほんの数時間寝るだけ。

いつもの丸上旅館が満員だったので、ゲストハウスしましまを初めて利用。

とても使いやすくリーズナブルな施設(素泊まり2500円から)。すごくおすすめです。

登山をすると、翌日、普段使わない筋肉がヒリヒリと反応しているのがわかる。 ああ、この肩甲骨の後ろにこんな筋肉が!足首のこの2層奥にもこんな筋肉が! と、筋肉痛という表現形で全身が訴え出ているので、解剖学的位置がよくわかる。 そして、自分が普段使わない体の死角も。

山に行くと、宇宙を貫通してやってきた太陽の波動の形がよく見える。

山で空を見ていると、青にもいろいろな青があることがわかり、このさらに奥が宇宙の果まで際限なくつながっていることに驚かされる。地球の被膜としてのアオ。

山岳診療所(標高2309メートル)近くにもお猿さんが。 お猿さんも、またこんなところにも人間が!!! と、思っているに違いない。

いづれにしても、また来年の夏には、必ず行きたい。

ほんとは秋の紅葉にも行きたいのだが、果たして休みが2日や3日、とれるのかどうか。

ヒュッテのみなさま、常駐隊のみなさま、山や自然を守っているすべての方々、んとうにありがとうございます!!

 

ふとした雑感を。

山には土日で行ってきました。休みがとれないもので

金曜の仕事後に急いで松本まで向かう。そこからなるべく上高地近くまで近づき、民宿で一泊。と言っても3時間くらい寝るだけ。(学生の時は、よく松本駅で野宿してたなぁ。)

土曜の朝4時には起きて、始発のバスで上高地へ。6時くらいから登山開始。6時間くらい歩き、標高2309メートルにある山岳診療所について、そこでボランティア診療。

そこは涸沢診療所と言いまして、東大医学部の山岳部OBが50年以上続けている山の中の診療所です。自分も学生の時から20年近く手伝っています。

というのも。 学生の時、さんざん登山をしていた時、ふと気づいたんですね。 こんなに登山させてもらっているのは、だれかが道をきれいにし、ごみをひろい、水場を守り、、、そうした山を守る人たちのおかげだ、と。自分もそのお礼をしたい、と。 そういうことで、自分は医療の立場で、山への恩返しとして続けています。

というのも。 山という自然こそが自分を強く育ててくれたからです。 多くのことを山から、自然から学びました。 親父の背中を見て育つ、というようなものです。

そんなこともあり。 どんなに時間がなくても、たとえ一泊二日であっても、 必ず山岳診療所には顔を出し、診療所に場と食事を提供してくれている涸沢ヒュッテにも顔を出し、お礼を言いに、お礼と感謝を態度で示すようにしています。

人は変わりますが、山は人類の時間のスパンでは変わりません。自然も人類の時間のスパンでは変わりません。

そういう変わらないどっしりしたものと、直接的な行為で結びつくことが、何か自分を支える力になっているのでは、と思うのです。

自分を支えているものは、山を含めた自然そのもの。 自分を支えているものは、へその緒でつながった生命の連鎖。

そうしたことを、強く深く自分の身体に刻み込み、呼び起こすために、自分は山に登ります。

来年も、再来年も・・・。体が動く限り。

体が動かなくなったら、心の中で。

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