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1年生きる

こどもが先日1歳の誕生日を迎えました。

1年生きる、こんなにも大変なことだと。 しかも、この世に生きる人がみんなこういうプロセスを経ているんだ、と改めて思う。

1歳、2歳、、、と生きていくと、それぞれの環境でいろんなことが起きます。 環境とどう折り合いをつけていくか、、、

先天的な気質や性格やタイプにくわえて、自然環境、社会環境、人間関係、、、 あらゆる関係性の中で、何がどう転ぶかわかりません。

厳しく育てたからいい・わるい、甘く育てられたからいい・わるい、、、、 そんな単純な因果関係で、人間の心の複雑な発達は説明できません。

例えば、こちらがかけたひとつの言葉。

同じ言葉であっても、そこに込められた語気、ニュアンス、音の響き、感情、リズム、、、 あらゆる意味が倍音のように含まれていることを、わたしたちは知っています。

というよりも。 むしろ、最初は言葉の意味など知らなかった。

だから、声や存在がはなつ非言語のメッセージが世界のすべてでしょう。 それは相手を肯定しているか、否定しているか、そうした単純なものです。

1歳、2歳、、、、、こうした積み重ねでみんなが育ってきたこと。

生きるだけで、すでに数多くの人が関わっている。 それはすべて無条件のもの。交換条件や契約関係だけでは、とうてい成しえないこと。

こうしたいのちのプロセスを全員がもっと噛みしめて生きる社会になれば、

もう少し社会の在り方も変わるのではないか、と、改めて思います。 そういう社会にしていきたいと、あらためて。

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