明けましておめでとうございます。
明けましておめでとうございます。
2018年は、具体的に創造することを心がける1年にしたいと思っています。 未来へのひな型として、無意識の深みから明確な形として顕在化させていくこと。 みんながイメージとして持っている漠然としたものに明確な形を与えること。
お互いが深まりあいますように。 色んなミラクルが起きますように。
2018年もよろしくお願いします。
======== 長田弘「奇跡‐ミラクル‐」(みすず書房) あとがきより
奇跡というのは、めったに起きない稀有な出来事というのとはちがうと思う。それは、存在していないものでさえ、じつはすべて存在しているのだという感じ方をうながすような、心の働きの端緒、いとぐちとなるもののことだと、わたしには思える。
日々にごくありふれた、むしろささやかな光景の中に、わたし(たち)にとっての、取り換えのない人生の本質はひそんでいる。 それが物言わぬものらの声が、わたしにおしえてくれた「奇跡」の定義だ。
たとえば、小さな微笑みは「奇跡」である。小さな微笑みが失われれば、世界はあたたかみを失うからだ。 世界というのは、おそらくそのような仕方でいつのときも一人一人にとって存在してきたし、存在しているし、存在してゆくだろうということを考える。