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Generosity for uncertainty

海外でZen(禅)やMindfulnessをしている人たちが「無我」や「空」を説明する用語として、

generosity for uncertainty

という表現がある。

不確実なことへの寛容さ」という意味だろう。

この世界が「無常(Mujyo)」であり常に変化し生々流転している。

そんな不確かなこの世界を、排除や偏見ではなく、大きな寛容性を持って受け入れる態度は、ある概念(Concept)をあるかないかと二元論で議論すること以上に、重要なテーゼであると思う。

頭の自動操縦から来る安易な合理化に抵抗する、全身全霊の抵抗として。

言葉は、思考に筋道と枠組みを与えるものだから、一度別の言語に変換して自分の中に移植し直してみると、外皮が剥がれて中にある果実の実相がよく分かる。

「不安」という感情も、不確実なことに対する自分の心のあり方から発生してくる感情だと思うが、そうした感情とも寛容さを持って、うまくつきあって行ける。

generosity for uncertainty」という主題は、村上春樹さんの文学からも、大友良英さんの音楽からも感じる事だ。

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