葛西臨海公園 桜と水と光とけん玉
葛西臨海公園。
桜が咲いてた。
植物は自然界の変化を受けいれながら、自然に逆らうことなく自然界と調和して生きているなぁ。
葛西臨海公園へ、海を見にいく。
来月から森の世界に行くので、すこし海とはお別れなので。
水に光が反射して美しい。
光で水の動きが顕わになると、いつも武満徹さんの言葉を思い出す。
「水」は、「夢」と「数」の統合された貌(すがた)であり、その両者の異なる性質を同時に具えている、ということを。
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武満徹「二つのもの‐作家の生活」
夢・数・水
現在(いま)私が書いている音楽について考えてみると、
この数年「夢(ドリーム)」と「数(ナンバー)」、そして曖昧な「水(ウォーター)」というものに強く影響を受けていることに気づく。
それは半ば意識的でもあり、また半ば無意識的であるともいえる。
わたしは思考や表現を活き活きとしたものにするためにこうした対立概念を導くのだが、
「夢」という不定形への欲望と、「数」の定型を目指す意志との衝突が、思考を静的なものに止めない。
「水」は、「夢」と「数」の統合された貌(すがた)であり、その両者の異なる性質を同時に具えている。
身近な死の汀(みぎわ)から無限の死の涯までを満たしているもの。
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葛西臨海公園の大道芸で、偶然にけん玉師、伊藤佑介さんの芸を見る。
すごい技だった。
伊藤さんが子どもの時に夢中になったであろうけん玉を、純粋にやり続けて、結果的に仕事にする。
仕事に自分を適合させるのではなくて、自分が夢中になったことを結果として仕事として成立させる。
こういう夢のある大人が、いままさに必要だなぁ、と。
日本でプロのけん玉師は二人くらいしかいないみたいですし。
たたずまいも、ダンサーの森山 未來さんみたいでかっこよかった。
けん玉は、生産量日本一が山形長井。
山形は将棋の駒で天童も有名だけど、やはり同じ木材で、けん玉生産も日本一!
こういう大道芸の素晴らしい技と術を持つ人に、山形ビエンナーレは出てもらってもいいかなぁ。こういう生き方こそ、人生が芸術作品だ、という生き方のように感じます。
けん玉のすご技連続に、心奪われてみとれました。
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