タキ 滝 焚き火

軽井沢の山の中に、「竜返しの滝」がある。

軽井沢駅からライジングフィールドは車で20分くらいで別世界。そのライジングフィールドから20分くらい歩けば素敵な滝に出会える。水は命の源。水源から数多の滝を経て、人間の中に水は入り込む。

滝がある場所は水のエネルギーが充満した空間。

光も含めて、水のエネルギーと狂喜乱舞して、歌のようなダンスしているような心地がする。

よく目を凝らしてみると、滝がある空間では水が高速に移動しているのが分かる。

水自体には音はなく、岩とぶつかる衝撃音が鳴り響くのだから、実質は石が秘めている歌や声のようなものだとも思う。

滝の空間は水のドームで覆われているのを知覚する。

水のドームに包まれ、浄化される。

わたしが担当会の『いのちのアカデミア』にて。

https://inochi-no-academia.jp

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今度は、信濃路自然歩道コースを歩いてみたい。

旧軽井沢の旧三笠ホテルから、「白糸の滝」「竜返しの滝」を通り、峰の茶屋まで歩くコース。徒歩約4時間。峰の茶屋（東大地震研 浅間火山観測所）まで行けば、小浅間山まですぐ。

やっぱり歩くのはいいなぁ、と思いつつ、以前の登山では考えられなかったよう熊情報も気になる。熊の居場所も尊重しないといけないから。

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ライジングフィールド軽井沢で夜は焚き火。

変化し続ける火はいくら見ていても飽きない。

場の中心に火を据える。

火は誰の味方でもなく、敵でもない。

わたしたちは、『敵か味方か』という発想法に慣れ過ぎていて、そうではない思考回路を定期的に思い出す必要がある。

自然を構成する原始的なエレメントが場の中心にあることでを心身に取り入れる。

滝の空間には水が満ちているのと同じように、焚き火の空間では水が火のエネルギーを運ぶ媒体となって、空間の中が火のエネルギーで覆われてくるのを感じる。火はからの水を振動させて、空間の火水は風によってまた彼方へと飛ばされていく。

火は自然界では天に昇っていく。

ただ、自然界に反して火が空から降ってくることもあり、それは人間が侵す戦争の時だ。

『火垂るの墓』（原作：野坂昭如、監督：高畑勲）というアニメのタイトルには、蛍（ホタル）という美しい自然界の光のイメージと、「火垂る」＝火が垂れてくる、人間が犯す爆弾、火の惨劇のイメージが、言葉の中で二重に重ねられている。

焚火が天に帰っていくように、自然界に反しない生き方をするためには、自分なりの眼と耳と身体感覚で、自然との豊かな関係性を自分なりに深めていく必要がある。そうした地球の声は、闇や沈黙の中でしか聞こえてこないのではなかろうか。