top of page

銭湯のピアニスト@殿上湯

駒込にある殿上湯という銭湯でのLive、「銭湯のピアニスト」。色々と洒落がきいている。銭湯の中にグランドピアノを持ち込むという発想自体がすでにアートだ。しかも、銭湯は教会のような素晴らしい音の反響。

風呂に入ると思わず歌いたくなる、その体の声に忠実に従うと、こういうライブになったんだろう。

米津真浩さんはジャニーズのような甘いマスクに関わらず、ピアノの音色は情熱的で熱く、かつ技巧的で素晴らしかったです。ソプラノ歌手の水野友貴さんも、天界からラッパが聞こえるような歌声で感動だった。

この企画は今年2回目の開催で、1回目の時のポスターも秀逸。 「業界からたたかれたとしても、ぼくは鍵盤をたたく。」

もちろん、今回のポスターのコピーもいいよね。 「ぬるま湯につかるな」

『おもしろき こともなき世を おもしろく』(by.高杉晋作)ですよねー。

 

殿上湯の原さん家族は、自分は奇跡の家族と呼んでいる。

こういう銭湯での場づくりのイベントだけではなく、行き場のないひと、居場所のない人、いじめ、DV・・・児童相談所を逃げてきたような人たちも、自分の銭湯に入れて体と心をほぐさせ、家でかくまい、ご飯食べさせて、家族として住まわせている。こうしたことを呼吸するように当たり前にやっている家族で、存在自体が奇跡だ。人情の極み、菩薩道の極みをこの家族に見る。

銭湯でダンス、銭湯で演劇、銭湯で、、、と、いろいろなことできそうなので、何かやってみたい方は自分が仲介しますので笑、ぜひ声かけてください。そもそも、水の質が最高(地下水をくみ上げていて、すごい軟水)の銭湯です。

 

●Rachmaninoff : Piano Concerto No.2 in C minor , Op.18 / Tadahiro Yonezu 米津真浩

東京都北区西ケ原1-20-12

bottom of page