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東京芸大卒展と不忍池

東大に行ったとき、ちょうど東京芸大の卒展をやっていたのでぐるっと見てきた。

学生生活のすべてを込めた作品を多数見て、ぐっときた。プロ野球を見るよりも、プロになる前の高校野球を見ている時が感情移入できるようなもので。東京芸大の中を散歩できる稀有なタイミングでもあり。


情報化社会の影響を無意識に受けているのか、比較的、シュッと無難にまとまった作品が多く、もっと粗野で意味不明で爆発的でカオスな作品を見たかったなぁ、とも思った。すっと前を通過するだけで、強い磁場を感じるような作品を。


誰にでも、まとめとうとする力とまとめたくないという力が共存しているものだが、その二つを同時に共存させることは難しい。ただ、そうした相反するものが共存している方が、潜在的な力を内在していると思う。


その中で、東京都美術館地下1階の彫刻の作品群は、不可視のパワーを感じる空間になっていた。身体が反応した。


















古巣の東大病院と東大芸大とを結ぶ場所に不忍池がある。ここも不思議な場所で好きだ。

不忍池の弁天堂の横に、ひっそりと聖天島という小さな島がある。ここにある「髭地蔵」と呼ばれる石像は、近代化以前の人間の素朴な信仰を示すものあったり(でも、入れないようになっている)。上野にある医薬祖神の五條天神社も波動が合う好きな神社。


不忍池に反射する光が美しく、写真を撮ったら漫画で描いたように光が星形だった。宇宙の太陽と地球の水との共同作。







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