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漫画の奥深さよ

GW中にも関わらず、そことはあまり関係なくて前回(河井 克夫「久生十蘭漫画集 予言・姦」(May 4, 2018))に続いて漫画の話を。

『暁の帝 -壬申の乱編-』2018/06/27 (水) ~ 2018/07/01 (日) @シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都豊島区南池袋2-20-4)) の舞台を手伝っていることもあり(ぜひぜひ見に来てください!!!)、古代史をもう一度勉強しなおしている。

→<参考>●「万葉集のはなし」(April 27, 2018)

古代史は、知れば知るほど面白くなり、止まらなくなる。 自分の意識が飛鳥や大和の地にぶっ飛んでしまい、二千年近い隔たりの中で、なかなかこちらの世界に戻ってこない。ゆらゆらと二つの世界を行き来している。

日本史を学ぶことは、結局のところ

「日本とはどういう特徴をもった国で、その日本に生まれた自分は、無意識にどういう行動原理で動かされているのか」

という、自分自身の盲点を学ぶことになる。だから、実は自分自身の勉強になるのだ。

里中満智子さんの「天上の虹 持統天皇物語」を読み返し、里中満智子さんの天才っぷりをまざまざと知らされる。悲劇の有馬皇子の思いが、天井の虹を媒介として、万葉集からダイレクトに伝わってくる。これが漫画のすごさだ。 (そもそも、未完?と思っていたが、30年越しでついに完結していたことをさっき知った・・ )

里中満智子さんの「ブッダをめぐる人びと」という漫画は宝物にしているくらい大好きで完璧な漫画だし、「マンガ名作オペラ」も、「マンガ・ギリシア神話」も、「女帝の手記 孝謙・称徳天皇物語」も、「長屋王残照記」も、、、何度引っ越しても必ず一緒に連れてきた漫画たちだ。

→7年位前に書いた感想。旧ブログ「吾」にいきます。

山岸 凉子さんの「日出処の天子」も10年ぶりくらいに読み直しているが、ほんとうにすごいイマジネーションで、ぶっとぶ。

表の歴史というよりも、個人の深い深い内面世界の、魂の結婚のような男女を超えた深い世界を描いている。

漫画って、ほんとーーに、すばらしいですね。

過去を、しっかりとした現在の感情とともに自分の血肉とさせていく行為は、漫画を介してのことが多いのです。

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