あれやこれや
・京都にて、3つアナウンス(12/9+12/10)。 ・セルリアンタワー能楽堂のお薦めアナウンス(12/10-12/12) ・年明けの「音語り 新春特別編-医学と華道と音楽-」アナウンス。(2018/1/8)
■2017/12/9(Sat)(10:20-17:30):
「核と鎮魂 市民会議 第1回目の対話」
@京都学園大学 京都太秦キャンパス みらいホール(500席)
(京都市右京区山ノ内五反田町18):
セッション3「真に鎮魂するものは何か?」(14:45–15:45)
(稲葉俊郎(医師)、宮本佳明(建築家)、モデレーター:田口ランディ(作家)
(主催:公益財団法人信頼資本財団) →HP
■2017/12/10(Sun)(12:00-16:15):
「寺子屋 京都 見えないものに、耳をすます」
@櫻谷文庫(京都府京都市北区等持院東町56):
(12:15-12:55:稲葉「対談本」講演、13:15-13:55:「西王母」謡曲WS、
14:25-14:55:稲葉「医心方」講演、15:25-16:05:出口煌玲(こうれい)(龍笛奏者)+稲葉対談) →Fb
もともと、こちら2つが連日入っていました。 どちらもかなり面白い!
そこに追加でこのイベントもあります。
■2017/12/10(Sun)(18:30-20:30):
「第1回 レジリエンスフォーラム」
@Impact Hub Kyoto
(京都市上京区油小路通中立売西入ル甲斐守町97番地 西陣産業創造會舘(旧西陣電話局)2階/3階)
:講演+対談 稲葉俊郎×佐伯剛(風の旅人 編集長) (→HP)
雑誌風の旅人、ご存知ですか??
自分の中で伝説的な雑誌です(雑誌という表現が不適切な気がしますね。写真と文章の総合芸術誌です)。
白川静先生の手書きの文章が掲載されたり、養老先生や茂木さん、ランディさんも連載されていて、
写真がとにかくとにかくすごくて、サルガドやカーティスのような海外の写真家もこの本を通じて自分は出会ったのです。
自分は大学生時代、創刊号から愛読・精読していた雑誌。 本屋で見かけても、この本だけがオーラ溢れていました。そんな雑誌です。
ちょっと突然ですが。
今週末の12月10(日)18:30-20:30で、 【第1回 レジリエンスフォーラム】があり、 風の旅人の編集長、佐伯剛さんと対談します。
場所は京都のImpact Hub Kyotoです。
直前まで櫻谷文庫にて、 ■2017/12/10(Sun)(12:00-16:15、懇親会が18時まで): 「寺子屋 京都 見えないものに、耳をすます」 をやっています。ちょうどこの懇親会が終わったら移動する感じですので、
昼の都合が合わない方は、是非夜の回にご参加下さい。
論客の佐伯さんの相手という大役を無事勤めれるかどうか、、、、という感じですが、
こちらもかなり深い話になると思いますので、京都周辺におられる方、ぜひぜひご参加下さい!!
参加費もなんと無料!!!みたいです! (タイトルも、本のタイトル使って頂きありがとうございます!)
========== 第1回 レジリエンスフォーラム 人間力=地球協働力 2017年12月10(日) 開場:18:00 開演18:30-20:30
テーマ:いのちを呼びさますもの 講演+対談 稲葉俊郎×佐伯剛(風の旅人 編集長)
心臓の専門医でありながら、西洋医学のみならず伝統医療や代替医療など幅広く医療を修め、さらに学問や芸術の分野を超えて、その道のエキスパートと数多く協働し、活躍している稲葉俊郎さん。 近代の競争社会を勝ち抜くための生命力ではなく、人間共同体の中で健やかに生きていくための生命力について話をうかがいます。 健康とはどういうことか。身体、心、人間文化、人間社会の健やかなる生命力はどういうものか。そして創造の力とは。 身体と心、部分と全体、治すと治る、医療と芸術との関係を深く掘り下げます。
場所:Impact Hub Kyoto 京都市上京区油小路通中立売西入ル甲斐守町97番地 西陣産業創造會舘(旧西陣電話局)2階/3階 *2階か3階かは当日、現地に掲示します。
https://kazesaeki.wixsite.com/resilience
==========
写真と言葉の力を通じて、現在から未来に伝えていくべき大切なものを浮かび上がらせる。
こちらのWebサイトで、雑誌 風の旅人のすごさをぜひ感じて下さい!!
セルリアンタワー能楽堂は、いつも色々とチャレンジしていて素晴らしい!
『伝統と創造シリーズ vol.9 老松 -OIMATSU』 2017年 12月10日(日)/11日(月)/12日(火)
セルリアンタワー能楽堂からの、伝統に新しい息吹(ぷねうま)を与えて再創造していく営み。
出演者は、海外公演も多数されている能楽師の津村禮次郎さんに加え、ダンサーの酒井はなさん、演出はBATIK主宰の振付家・ダンサーである黒田育世さん!すごいケミストリー。
今回は古典能「老松」を元にしたオリジナル作品が上演されるようです。能楽師と現代舞踊との意欲的なチャレンジ。
・・・・・・ 世阿弥作の「老松」は菅原道真公の「飛梅伝説」を題材にした作品です。 ある都人の前に、道真公がひいきにしていた梅・松の精が現れ、夢枕の中で梅と松は長寿をことほぎます。
夢と現実とが交差するマジカルでめでたい内容です。(世阿弥が得意とする夢幻能!)
------------ 世阿弥が「老松」を作るInspirationの源は、道真公と「飛び梅」伝説にあります。 菅原道真公が京の都にいたとき、彼の心を慰め、癒してくれた梅の木に、 「東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主無しとて 春を忘るな」 という歌を詠みます。
ただ、後に道真公は大宰府に流されてしまいます。 取り残された梅の木。ご主人を慕うあまり、太宰府の道真公の所まで飛んできてしまうのです。
・・・・ こうした「飛び梅」伝説というものがあるのですが、この伝説を下敷きにして、世阿弥が新しい息吹(ぷねうま)を加えて作った作品が「老松」なのです。道真公は恨みや怒りを多く残した荒ぶる神としても語られますが、世阿弥は美しい芸能の形として、道真公の荒ぶる魂を鎮めようと思ったのでしょう。
梅の木が主を慕って大宰府に飛んできた。 ただ、道真公の京都の邸宅には、梅だけではなく、桜と松も並んで生えていました。 梅が太宰府へと飛んで行った後、桜の木は自分に言葉をかけてくれなかったことを悲しみ、ついには枯れてしまいます。
その報せを大宰府で聞いた道真公は、 「梅は飛び 桜は枯るる 世の中に 何とて松の つれなかるらん」 という歌を詠みました。
「つれない(薄情である)」と言われてしまった松。 松の木は、梅の後を追って太宰府へと飛んでやってくるのです。 このため「追い松(老松)」と呼ぶようになりました。
そんな「飛び梅(紅梅殿)」も「老松(追い松)」も、今でも太宰府天満宮では末社の神として祀られているのです。
君主への愛や別れ。植物と人間との区別ない交感の世界。こういうことが当たり前のように展開されていくから不思議です。世阿弥のセンス炸裂ですね。 江戸時代、江戸城での正月「謡い初め」では、高砂、東北とともに老松が必ず演奏されていたようです。 「君が代は千代に八千代に」の歌が終曲部に引かれていることもあり、新しい年を迎えるのにふさわしい、祝言の曲でもあります。 ------------
そんな素敵な世阿弥作『老松』。 新しい再創造の試みが、セルリアンタワー能楽堂にて12/10-12の3日間開催されます。
伝統をただ受け継ぐのは難しい。だからこそ現代というフレイバーを添えることで私たちに身近なものになります。
自分は12/11月曜に見に行きますが、ご興味ある方はぜひ見に行ってみてください! 能楽師の型の世界と、ダンサーの自由に再解釈された舞踊の世界。 その融合が、この祝言に満ちた「老松(追い松)」をどのように再創造させるのか、楽しみでなりません!
セルリアンタワー能楽堂は、いつも色々とチャレンジしていて素晴らしい!
『伝統と創造シリーズ vol.9 老松 -OIMATSU』 2017年 12月10日(日)/11日(月)/12日(火)
伝統に新しい息吹(ぷねうま)を与えて再創造していく営み。
出演者は、海外公演も多数されている能楽師の津村禮次郎さんに加え、ダンサーの酒井はなさん、演出はBATIK主宰の振付家・ダンサーである黒田育世さん!
古典能「老松」を元にしたオリジナル作品で、能楽師と現代舞踊との新しい試み。
「老松」は菅原道真の「飛梅伝説」を題材にした作品。 ある都人の前に道真公がひいきにしていた梅・松の精が現れる。 夢枕の中で梅と松は長寿をことほぐ。 そんなマジカルでめでたい内容です。
------------ 平安時代に太宰府に流されてしまう菅原道真。 京の都にいたとき、道真公の心を慰めた梅の木に対して、 「東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主無しとて 春を忘るな」 という歌を詠みのこします。そして、大宰府に流されます。 その後、主人を慕った梅は、太宰府の道真公の配所まで飛んできてしまうのです。 ・・・・ という、「飛び梅」伝説を下敷きにして、世阿弥が新しい息吹(ぷねうま)を加えて作った作品が「老松」。
実は、道真公の京都の邸宅には、梅だけではなく、桜と松も並んで生えていました。 梅が太宰府へと主を慕い飛んで行った後、桜の木は自分に言葉をかけてくれなかったことを悲しみます。主との別れを悲しんで、ついには枯れてしまいます。
その報せを大宰府で聞いた道真公は、 「梅は飛び 桜は枯るる 世の中に 何とて松の つれなかるらん」 という歌を詠みました。
今度は「つれない(薄情である)」と言われてしまった松は、梅の後を追って太宰府へと飛んでやってくるのです。 このため「追い松(老松)」と呼ぶようになります。 そんな「飛び梅(紅梅殿)」も「老松(追い松)」も、今も太宰府天満宮で末社の神として祀られています。
君主への愛や別れ。植物と人間の区別ない世界。こういうことが当たり前のように展開されていくから不思議です。世阿弥のセンス炸裂ですね。
江戸時代、江戸城での正月「謡い初め」では、高砂、東北とともに老松が必ず演奏されていたようです。 「君が代は千代に八千代に…」の歌が終曲部に引かれていたり、新しい年を迎えるのにふさわしい、祝言の曲。 ------------
そんな世阿弥作『老松』の新しい再創造の試みが、12/10-12の3日間開催されます。自分は12/11月曜に見に行きますが、ご興味ある方はぜひ見に行ってみてください!
能楽師の型の世界と、ダンサーの自由に再解釈された舞踊の世界。 その融合が、この祝言に満ちた「老松(追い松)」をどのように再創造させるのか、楽しみでなりません!
------------ ●伝統と創造シリーズ vol.9 老松 -OIMATSU @セルリアンタワー能楽堂
2017年 12月10日(日)/11日(月)/12日(火)
永い永い眠りから、現代に目覚めた老松と紅梅殿。いまを寿ぎ舞い踊る―
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もう年末なので、年明けの話です。
2018/1/8月曜の祝日に18:00-21:00 音語り 新春特別編-医学と華道と音楽-
という素敵なイベントがあります!
稲葉俊郎(医)、田島和枝(笙)、奥平祥子(花)、北川綾乃(箏)、本郷幸子(ヴァイオリン) @浅草公会堂(第3集会室)(東京都台東区浅草1-38-6)
というオールジャンルの芸術、音楽、道の世界の組み合わせ!
(よく見たら自分だけ男性でしかも医療という異ジャンル。やはり着物で出るべきか。)
こんな素敵な機会はありません!一日来るだけで何粒も美味しい。なんとお得なんでしょうか!
よく見たら未就学児無料とあるので、調子がよければ息子の寿太郎くんも連れていきたい(なんせ名前がめでたいです)。
新春から、めでたい機会です。 ぜひお越しください!
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●2018/1/8(Mon)(18:00-21:00):音語り 新春特別編-医学と華道と音楽-: 稲葉俊郎(医)、田島和枝(笙)、奥平祥子(花)、北川綾乃(箏)、本郷幸子(ヴァイオリン) @浅草公会堂(第3集会室)(東京都台東区浅草1-38-6) https://nothjp.wordpress.com/2017/12/05/
【講座内容】 広く一般に音楽に親しんでいただく場としてはじめた「音語り」ですが、近年は、お箏やリュートといった楽器とのアンサンブルのみならず、華道や物理の異分野との様々なコラボレーションが生まれています。今回はこれまでの集大成とも言える新春特別篇!
東洋と西洋の医学、そして医療と藝術の橋を架けるような素晴らしい活動をされている稲葉俊郎さんをお迎えし「音と医」についてお話をお聞きします。 音楽では、まるで天と地をむすぶ光のような音色の笙、新春を感じずにはいられないお箏とヴァイオリンのアンサンブル。 そして、最後は、石草流いけ花の奥平清祥さんをお迎えし、音楽とともに、連歌のように、「ひとり、ひと花」を皆で連ねて、ひとつのお花をつくりあげます。 素晴らしい講師陣をお迎えし、これ以上ないというほどの豪華な共演。浅草にて、新春の慶びをみなさまとお祝いできますように。
「音と医」 わたしたちは生まれたときにオギャーと言い、声を出し、言葉を覚え、唄を覚え、コミュニケーションをします。 わたしたちは声の何を聞き取っているのでしょうか。そして、空気の振動としての音にはどういう本質があるのでしょうか。 そうした、音と人体、音楽と医療に関する小話をしながら、ほかの登壇者の皆さんとの関連が生まれるような話をしたいと思います。(稲葉)
【演奏曲目】
●笙 雅楽古典曲 「壱越調調子(いちこつちょうちょうし)」 「春鶯囀(しゅんのうでん)」より
●箏とヴァイオリン 宮城道雄「さくらさくら」「春の海」 他