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人工知能と人間。NHK「AI美空ひばり あなたはどう思いますか」を受けて。

最終更新: 4月2日

先日の久しぶりのNHK出演は、ビートたけしさんやつんくさんと並んで出演させてもらい、光栄だったなぁ。

「AI美空ひばり あなたはどう思いますか」というテーマ。

AI(Artificial Intelligence:人工知能)に関して思うこと。 一つ目。 AIは人間が作ったのに人間が後ろに隠れてしまうのが問題。

これは、規則やシステムでの問題と同じこと。 AIの後ろに人が隠れるのではなくて、AIの前に人が出ないといけない。

不意に野犬に出会うと恐ろしく感じるけれど、そこに手綱をつけた人がいると、安心する。 AIは人が生んだものなのだから、ちゃんと人が前に出てくる。そのことが大事なこと。 二つ目。 「AI美空ひばり」は亡くなった方への技術だから、本人の同意がとれないのが難しい。


死には、1人称、2人称、3人称の死がある。 わたしの死。自分と関係のある人の死。自分との関係を感じることができない死。

死にはそうした3つのフェーズでの関係性があり、「AI美空ひばり」が提示した問題は、こうした人間の死に関する普遍的なテーマを、AIの不安ということを介して浮かび上がらせたのだろう。

3つのフェーズが混在して混同すると、なんだか不安になってくる。

1人称の死、2人称の死、3人称の死。わたしの死。あなたの死。だれかの死。

このテーマは、常に普遍的で哲学的な問題で、このことが芸術や文化を生んだと言っても過言ではない。 他にもいろいろと話しました。紅白への期待も含め。 美空ひばりさんが、戦後に人の心が荒廃していた時期、どれだけの光と希望を与えたのか、ということ。 そうしたことを、美空さんを愛する年配の女性たちの姿から感じました。

ああ、こうした女性たちが、企業戦士の夫を支え、日本の復興を支えてきたのだ、と。 戦後女性の心の象徴が美空ひばりさんで、「AI美空ひばり」は、そうしたことも含め、日本の無意識を意識化させたのかもしれません。ある意味で、昭和・平成という時代の鎮魂として。 再放送はなさそうですので、観ていただい方、ありがとうございましたー!


●【TV】2020/3/20(Fri)(23:45-0:38):NHK総合「AI美空ひばり あなたはどう思いますか」(【ゲスト】東京大学大学院教授…松尾豊,ミッツ・マングローブ,藤井隆,【出演】ビートたけし,つんく♂,山口一郎,大友良英,渋谷慶一郎,東京大学医学部附属病院 循環器内科…稲葉俊郎,弁護士…水野祐,【司会】杉浦友紀) →番組HP

https://www4.nhk.or.jp/P6344/3/











































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