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めぐり花とみどりの養生所@IID 世田谷ものづくり学校


IID 世田谷ものづくり学校にて学校園 みどりの星の座 第一回「めぐり花とみどりの養生所」(produced by.温室 塚田有一)のイベントがあり、自分も第1回目ゲストして登場しながら、共に場を作り上げて参加した。

■2019/5/11(Sat)(14:00-17:00):学校園 みどりの星の座 第一回「めぐり花とみどりの養生所」ゲスト:稲葉俊郎(produced by.温室 塚田有一)@IID 世田谷ものづくり学校  二階スタジオ(東京都世田谷区池尻2丁目4-5)(親子同伴可, [持ち物]花ばさみ、草花持ち帰り用の袋,草むらに入ったりできる服装) (→HPIID世田谷ものづくり学校HP)

世田谷ものづくり学校の敷地の植物や環境を整えている塚田さんのおかげで、この企画では敷地内の花や植物を摘ませてもらい、その場でみんなで花を生ける。

ひとりひとり摘んだものを見ているだけでも、多様だ。 あらゆる草花がある中で、なぜこの形、この色、この大きさを選んできたのか。ひとりひとりに個性があるように、何が好きなのか、何に惹かれるのか、は、すべて個性がある。そして、それは優劣ではなく、個性であり多様性そのものだ。

生け花は一人孤独にやるイメージがあるが、今回は「めぐり花」として、みんなでひとつの全体生の生け花を生ける。互いが互いの空間を感じあい、反応しあい、尊重しあい、自分一人ではできない集団創作の生け花が出来上がる。

無の空間に、有の空間が立ち上がっていくのを全員で育てていくプロセスは、偶然性と必然性が入り交じり、静かなJazzセッションのようで。すこしずつ森ができあがっていくようだった。

桜の花見も、もともとは田の神が宿るサクラの花鎮めという神への鎮魂からはじまっている、

葬儀、祭事、儀式、、、、あらゆるところに草花が使われるのは、永遠に繰り返す再生と、自然という目に見えない動きを、花が咲いたり、匂いが満たしたり・・・あらゆる形で教えてくれるからだろう。

草花こそが、わたしたちの暮らしを先導し、道しるべになっていたからこその敬意が、儀式の根底にある。

メンバーでも結果は変わるし、同じメンバーでも毎回結果は変わる。 そして、季節に応じて摘んでくる花が変わる。 もちろん、世界中の土地によっても草花が変わる。

わたしたちが何かの対話をする前に、こうして集団でめぐり花のように儀式をしてから対話を行えば、対話自体もきっと創造的なものになるんじゃないかな。儀式の起こりは、そうしたちょっとしたことで生まれて、受け継がれてきたものじゃないかな。

現代ならではの新しい儀式や祝祭的な空間を創りだしていきたいし、それは本来的には遊びのように無目的に楽しいもののはずだ。

余った草花で曼荼羅をつくった。これも遊びと言えば遊び。終わりはない。

生け花は天地の軸をつくり、全体のバランスをつくる。 曼荼羅も中心から全体をつくる。

外的な行為が、内的な心のプロセスにも作用していると、と指摘したのはユング。

生け花は、花を生かす、と書くのも面白い。

暮らしや遊び、何気ない行為のすべてが、わたしたちの無意識へと分かちがたく深く作用し続けていると思えば、曼荼羅をつくるプロセスのように、人生も果てしなく続く。

IID 世田谷ものづくり学校 「学校園」での塚田さんのワークショップ(学校園 みどりの星の座)は今後も続いていきます。自分も基本的には全部出ます。草花と共同創造する場をみなさんでつくりましょう。

​*2019/5/11. 7/7. 8/10. 9/14. 11/9. 12/14. 2020/1/11. 2/8. 3/14...(だったかな?)

人はだれもが創造者。その種はだれもが持っている。 花をみなで生けているだけで、そうした当たり前のことが、顕在化してくる場だと思います。

こうしていつでも摘める草花を育て、いつも手入れをされている温室の塚田さんにも感謝。

そして、生命連鎖の根底を支えている植物という生命にも感謝。


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