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「表」の「情」


子供がこの世に生を受けて7ヵ月が経った。

子供の表情を毎日毎日惹き込まれるように見ていて、ふと思った。

子供は実に様々な表情をする。見ていて飽きることがない。 そう考えると、大人は生きていく中で多くの表情を失っていくともいえる。 別の言い方をすれば、どんな人にでもあらゆる表情が潜在的に眠っている。 社会の中で生きていく上で、不要だとされた表情は、深い眠りについていくのだろう。

ふと、画家の仕事を思う。 ピカソの描く人物画を見ていて飽きないのは、思わず惹き込まれていくのは、そうした人間の中で深く眠る表情の眠りを揺り起こし、浮かび上がらせ、重ねあわさっているからではないだろうか。

かすかな筋肉の動き、しわの動き、わずかな感情の動き。いのちの鼓動の発露。 そうしたあらゆる要素と表情(「表」の「情」)との連動性や関係性。動き。

いのちは常に動いている。

命の動きや営みを、絵画の世界へと転写する。 人間全体やいのちへの、深い観察や洞察に根差すものなのだろう。


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