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和顔施


週末は引越しだった。 疲れ果てた。満身創痍。かるい風邪もひいてたし。

引越しの朝。 6時に起きて黙々と荷物をつめる。 朝9時にチャイムが鳴る。 引越し屋さんが、やってきた。 さっそく、1階の荷物を怒涛の勢いで詰めていく。雨が降るとかで、若手も含め最初は10人くらいいたので、ものの10分くらいで1階部分を詰め込む。 あっという間に、家の段ボールがトランクへと吸い込まれていく。 第一陣の車はまず、ブーンといなくなる。

そのときふと思う。

戦時中、負けた側の気持ちってこんな感じなのか、と。

嵐のようにやってきて、風のように去っていく。 残された土地にはぺんぺん草も生えないくらい、何もない。 この疾風怒涛のスピード、敵ながらあっぱれだ! すべて持っていきなさい!

と、勝手に夢想していた。

・・・・・・・

搬入が終了。

以前の家を丁寧に掃除し、感謝の言葉をかける。本当にいい家でした。ありがとうございました。

次の家に移動する。

現実と向き合う。 巨大な荷物の前で呆然自失。途方に暮れた。

引越しの間は、ものを動かすためにエネルギー保存の法則があることを身をもって知った。 高い場所から低い場所へ動かすと、本の位置エネルギーが減るので、そのエネルギー移動分はこちらの体内から奪われる。だから疲れる!本の位置エネルギーと自分のエネルギーとが交換される。不思議なものだ。

日曜は大掃除をする。 レコードと本の山に埋もれながら、なんとか生活を立て直す。 そうはいっても少しずつ生活ができるようになる。

月曜の週明けは当直になる。

ね、ね、寝れない・・・!!

そんなこんなで、日々、一生懸命、生きてます・・・。

ふとこどもを見る。

こどもは、どんな環境でも、元気だ。 笑顔の力はすごいです。疲れがふきとぶ。悪いサイクルを一刀両断で断ち切る力。

仏教でも、誰でもできるお布施で和顔施(わがんせ)ってありますね。 お布施するお金なんてなくても、笑顔だけですでにお布施になるんですよ、っていう素敵なお話しです。

和顔施を心して生きていきたいものです。

日々、こどもから学ぶことばかりです。


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