© All right reserved TOSHIRO INABA

February 27, 2017

言葉の影響を考えた。

よく、相手を傷つけるような汚い言葉を使ってはいけない。と聞く。本当にその通りだとも思う。

自分という存在は、生まれてから死ぬまで関係性を続けていく存在だ。
場合によっては、自分という存在は形態を変え、永遠に関係性が続いていく存在だとも、思う。

自分の言葉は、他の誰でもなく自分が一番聞いている。
だからこそ、自分が使う言葉は自分自身のために使うものだろう。

人を傷つける言葉は、まず最初に自分自身を傷つけていると思う。他者を傷つける前に、まず自分自身への刃として。

そうしたことが結果として他者との関係性にも顕在化するものだと...

February 27, 2017

永田カビさんの漫画『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』イースト・プレス (2016年)は、当事者の当事者による痛みを伴う成長の物語で、とても考えさせられる漫画だった。

タイトルは、ややインパクト重視な印象。

当事者が見ている風景は、やはり当事者でしか見えないものがあり、表現できないものがある。

だから、自分は当事者が書いた手記やルポを読むことが好きだ。主観的な現実を共有するために。

==============

<Amazon 内容紹介>
「心を開くって、どうするんだっけ…」

28歳、性的経験なし。生きづらい人生の転機。
pixiv閲覧数4...

February 26, 2017

以前、電車の中で村上春樹の「パン屋再襲撃」のハードカバーを読んでいた。

自分が青と赤の色鉛筆で熱心に線を引いたり、書き込みをしたりして熟読していたら、隣に座っていた男性が突然話しかけてきた。

「村上春樹の本を線をひきながら読んでいる人を見たのは初めてです。

わたしは村上春樹の良さが全く分かりません。高校生の娘が好きなようでよく読んでいるのですが、過激な性描写も出てくる本を読んでいるので不安です。

本当に何がいいのか、さっぱりわからなくて困っているんです。村上春樹の何がどういいのか、教えてください。」
真剣で迫ってくる顔つきで突然尋ねられた。

...

February 25, 2017

午前と午後の合間の昼休みに、小走りで大学の生協に買いに行った。
小走りで本を買いに行くのは、小学生の時のジャンプやコロコロコミックと、村上春樹さんくらいです。
思わずニヤリニヤリ。ちょっと気持ち悪い人だったでしょう。
本は、このズッシリ感がいいんですよね。
仕事の合間に買ったものの、小動物が潜んでいるように、気になって気になってしょうがないです。

読んでくれって、おいでおいでされてる気がしながら仕事を優先せざるを得ないのは、大人として社会人として苦渋の決断です。

February 24, 2017

渋谷のbunkamuraにて、天才絵師である河鍋暁斎の『ゴールドマン コレクション これぞ暁斎!』(2017/2/23(木)-4/16(日))がやっています。
暁斎を知らない方は、是非是非、もう一生訪れないであろう空前絶後のチャンスを逃さず、見に行ってほしい!
改めて暁斎の絵の全貌を見て、そのすごさに悶絶しておったまげたー。

◆◆
自分は別冊太陽での河鍋暁斎特集号を穴があくまで読んでるほど好きなのです。
幕末に、こんなにも自由で独創的でユーモアの溢れた天才絵師がいたのかと。

(左が今回の図録。充実の内容! 右が別冊太陽の「奇想の天才絵師...

February 23, 2017

国立能楽堂に「七拾七年会 第10回記念公演」の2日目を見に行ってきた。

(参考)1日目の感想記事(2017/2/21) 

能「海士 懐中之舞」は武田宗典さんがシテをされた。
内容は、まさに『海士(海人、あま)』の女性が主人公。
能楽では、主人公は幽霊など異界の存在になっている。
異界の存在を中心軸として能の舞台は展開して行く。

『海士(海人、あま)』が主人公になる。その設定自体が素晴らしいと思う。

母のルーツを尋ねて四国(現在の香川県さぬき市志度 志度寺の地)を訪れた房前大臣の前に現れる、一人の海人。
彼女は、ある大臣を生みこの地で亡くな...

February 21, 2017

能楽師の安田登先生主催の
『伝統芸能の力を思い知る集い ~能、狂言、浪曲~』
を見てきました。
最高に面白かった!

伝統芸能の力をまざまざと思い知りました!!!!

→○イナンナの冥界下り 2017年01月24日 伝統芸能の力を思い知る集い

●浪曲:玉川奈々福、沢村豊子(曲師)
『甚五郎旅日記 掛川宿』

あいかわらず、奈々福さんの声はすごくて、
聞いてるこちらが数㎝浮き上がりそうなくらい、音の波動がすごいです。全身を音の波動が包みこんで、筋斗雲(きんとうん)(←『ドラゴンボール』(鳥山明)より)に乗っているような。


声を聞いていると、なぜ...

February 21, 2017

村上春樹さんの1Q84の中で「シンフォニエッタ」という曲が青豆の魂の扉を開ける重要な役割を果たす。

音は、そうして境界を飛び越えて魂の扉を開けることがある。

シンフォニエッタはチェコの作曲家ヤナーチェク(1854-1928年)、最晩年の管弦楽作品。

1Q84の読後以降、ヤナーチェクは春樹さんからの宿題だと自分は勝手に受け取り、度々聞くようにしている。
春樹作品を読む度に、自分は作品を通路として勝手に宿題と課題を受け取り、次の新作までの間に自分の中で内的な準備をする。

ヤナーチェクはチェコの民族音楽や民謡を研究して、民謡の精神に基づく現代音楽...

February 20, 2017

国立能楽堂に「七拾七年会 第10回記念公演」を見に行ってきた。

1977年生まれの若手の方々で主催されている会。
自分もほぼ同世代なので、同じ世代が活躍しているというのは本当に嬉しい!

未来がどうなるかなんて誰にもわかりませんが、若い人たちが現代の新しい息吹を組み込みながら伝統を再創造して受け継いでいくのは間違いない。古典芸能を受け継ぐ若手の人たちからも、大きな勇気をもらう。

今週は重なってしまい、3回も国立能楽堂に行っています。

能「天鼓 弄鼓之舞」は素晴らしい演目でした。
この演目でも「音」が重要な要素となる。もっとも肝心な音は、聞こえ...

February 20, 2017

ケルトでの日本の著名な研究者は鶴岡真弓先生、井村君江先生。

鶴岡真弓先生はケルト芸術や文様の世界を、井村君江先生はケルトの妖精(fairy)の世界を研究されている。

お2人とも素敵な女性で、されている研究も、男社会の研究者の堅い常識にとらわれない自由で豊かな研究をされていて、本当に尊敬している。

光栄にも、Bunkamuraでケルティック 能『鷹姫』を見に行った時にお二人にお会いできた。

→●ケルティック 能『鷹姫』(2017/2/19)

鶴岡真弓先生はリアル魔女のように神秘的なオーラをまとった素敵な方。

多摩美術大学・芸術人類学研究所所長・芸...

Please reload

blog